
我がベランダにお住まいの
もう一人の住人
鬱蒼と茂れる草花の影
物言わぬ無口な紳士
小さき事に
右往左往する愚かなわたしを
きょうも冷ややかに
あざ笑っているかのよう・・・
7月5日
今朝せみの鳴き声を聞いた
台風がまた日本を騒がせている
暑い夏の日
心頭を滅却すれば火もまた涼し
心穏やかに保てば
微かな風も
心地よいもの
自然がいい
自然でいたい
きょうは妙に
落ち着いた私がいる
7月16日
鳥が運んできたのかしら
名も知らぬ花が
ベランダに咲いている
西の窓から入る風が気持ちいい
エアコンの冷たいかぜが嫌いなのは
風の匂いがしないから
何故だか悲しくなるのです
7月22日

雲を透かして輝く
沈みゆく夕日
このうだるような暑さも
微熱にうかされた私も
みんなみんな
どうってことないよ
そんなこと
どうでもいいよ
8月2日

花火がパン!とはじけると
その真下に
走って行って
その火の粉のかけらを
この体一杯
浴びたいと思うのは
わたしだけかしら
8月4日

何をうなだれるの
ガラスの白鳥
静かな水面を
およいでごらん
8月18日
きょうは久しぶりに雨が降った
雨上がりの空が気持ちいい
焼けたアスファルトも
よどんだ川の濁りも
奢った心も
疲れた体も
雨がすべてをあらい流してくれるよう
だから
私は雨が好き
8月29日
夏がもうすぐ終わる
一雨毎に秋めいて行く
すずやかな風も
どこから聞こえるのか虫の音も
まん丸十五夜お月様も
今か今かと
出番を待っている
だから
そろそろ
夏よさようなら
9月8日

知らずに通り過ぎるところだった
暗闇にひっそりと咲く
夕顔の花
真っ白な大きな花
あまい香りがするんだよ
夕方になると
”きれいに咲いてるよ
いい匂いするわ”
母が嬉しそうに言ってたなぁ
懐かしいよ
久しぶりだね
9月16日
川沿いの道を行けば
彼岸花の鮮やかな群れ
子どもはその名さえ知らないらしい
昔摘んで帰って叱られたっけ
茎から出る汁には毒があるって
去年、母の枕もとに飾ってあった
一年はあっという間に過ぎて・・・
母の笑顔が懐かしい
9月24日
それはそれはやさしい空だったので
思わず見とれてしまいました
とがった気持ちが
すこしだけ
やわらぎました
あなたも
うつむくのをやめて
この空をみていればいいのに
10月1日
久しぶりの京都は
まだ夏の名残
四条河原町の見慣れた街並みも
錦市場のにぎわいも
大文字の送り火も
先斗町の風情も
夏の暑さも
冬の寒さも
わたしには居心地の良い
心落ち着く場所
10月12日
知る人もあまりないだろう
何気ない朝の陽だまりの中で
ふと見つけた
アスパラのちいさな花
ほんの数日だけのはかなさ
でもなんてかわいい!
思わず、微笑み
声を掛けたくなった
10月19日
いつの頃からか
娘は朝の陽だまりが大好きで
映画などで
そんな場面が出てくると
いつも感嘆の声をあげる
受験勉強に疲れて
気持ちもきっと疲れているんだね
陽だまりのなかで
スヤスヤと
手足を伸ばしてお休み
10月26日

夕日の包むようなやさしさ
ありがとう
今日一日も何とか終わったね
また明日だね
くよくよ考えても仕方ないさ
明日は明日の風が吹く
それより
いっしょに
何かあったかい物でも食べよう
11月3日
突然の冬の到来のような寒さ
昨日は子供のリクエストで
大きなキャベツ丸ごと1個
ロールキャベツにして
ホワイトソースで煮込んだ
先週のボルシチもおいしかったなぁ
次はミネストローネスープを沢山作って
リゾットにして食べよう!
寒い日のおいしい楽しみ
11月11日

朝早くから
あまりにきれいな空と雲
思わず
私も
デジカメで
空を見上げました
11月25日
きょうは朝から冷たい雨
やがてこの木も
その葉を落とし
冬の寒さに
じっと耐える日が来るのだろう
子供の遊ぶ声も無く
雨にぬれた公園は
静かなたたずまい
色付いた木々が
静かに私を
見下ろしている
12月8日

今年も娘達にせがまれてツリーを飾った
実は私自身
毎年一つずつオーナメントを増やしていくことを
結構楽しんでいるみたい
この頃いつも思い出すのは
大学受験の頃の一人きりのクリスマス
図書館に缶詰状態で
勉強に明け暮れていたあの頃
疲れきって、休憩に入った喫茶店で
一人晩御飯を食べた時
きれいなツリーが横で光ってた
淋しいはずなのに
辛いだけなのに
なぜか私にとって一番のクリスマスは
一人ぼっちの18歳のクリスマス
12月19日

パリにある有名な寺院のステンドグラス
いえいえ
これは暇にあかして
息子が書いたペイントの作品
この絵はこの先
どうなっていくのでしょう
あなたもこの先
どうして生きていくのでしょう
12月30日