あと何回こうして一緒に
花火を見ることが出来るんだろう
きっと
二人ともそんなことを考えていたね
後悔の無い人生って
何なのかわからないけど
怖がって
身をすくめて
自分に言い訳ばかりしてる
そんな繰り返しにだけはしないように
気高く
風を切って
丘に立つ
そんな人になろう
あなたの後ろ姿が
大きく見える
8月9日
生きている物全て
日の射す
明るい方へ
光のほうへと
伸びていこうとする
疲れを知らぬ力強さで
その光をつかもうとしているのか・・・
誰だって
光り輝く場所へ
昇って行きたいんだって
心で静かに叫んでいる
あきらめたくない
折角頂いた命だもの
一度きりの人生だもの
9月2日
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夕方の空
一直線に落ちるような飛行機雲
次の瞬間
その一筋の雲は
まるで空に滲むようにその鋭さを消してしまった
もうそこまで秋がきてる
長く暑い夏が終わるんだね
大好きな八木重吉の詩が浮かぶ
− − −
それが ことに澄み渡った日であるならば
そして君の心が あまりにもつよく
説きがたく 消しがたく かなしさにうずく日なら
君は この阪路をいつまでものぼりつめて
あの丘よりも もっともっとたかく
皓皓と のぼってゆきたいとは おもわないか
(定本 八木重吉詩集)より
− − −
私もこの空をどこまでも皓皓とのぼってゆきたい
9月14日
降りしきる雨
地階から見上げた空には
区切られた高層ホテルが見えるだけ
今日は雨の音を聞きながら眠ることが出来る
そう思うだけで
心が微かに喜ぶのは
きっと
京都の祖母の口癖を
いつも母から聞いていたからだろう
”よう降ってるなぁ
今日は雨の音を聞きながら寝られるからうれしいわぁ”
一度も会うこともなく
早々と逝ってしまった祖母のことを
こうして思うことの不思議
私も誰かの心に
そっと灯るような
明るい優しい灯でありたいな
10月4日
夜の部屋
廊下にかけたシャガールの額に
外の光だけが反射して見える
静かな世界だ
朝方
暗い闇の中に続く道を前に
戸惑い怯える自分の夢を見た
思い切って足を踏み出した次の瞬間、目が覚めた
生き続けること
それはこの闇と対峙すること
強い気持ちがなければ
とてもやってはいけない
どうしたら
あの日の力を
自分を
取り戻すことが出来るんだろう?
11月21日
空を仰ぐとき
そこにあるのは
ただひたすらに空を求めるこころ
朝の光に輝く木々を見るとき
そのヒカル小枝に
心は喜びに震える
私はうんと背伸びして
小枝を掻き分け
あの雲に
その一枝をあげよう
空はきっと
ひとひらの白い雲で
私をそっと
包んでくれるだろう
12月6日
自然の色はなんてきれいなんだろう
深呼吸して
朝の空気を吸い込めば
ふっと
もうこれだけでいい
そんな気がしてくる
でも許してはくれないんだよね
わたしは
わたし以上になることを
願っているのか
それとも
もっとわたしらしくあることを
望んでいるのか
これじゃいけない
そんなんじゃいけない
そう言って
自分自身に
責め立てられてる
そんな気がする
12月16日
御堂筋のイルミネーション
冷たい夜
ライブの帰り道
ポケットに手を突っ込んで
一人で歩いた
何時間歩いたんだろう
履きなれないブーツでも
ちっとも苦じゃなかった
それは
まるで夢のなかを
彷徨い歩いているような
そんな錯覚に陥っていたからかな
闇に突然浮かび上がった光の雑踏
それはまるで
蜃気楼のようだ
12月25日
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